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【特集】新年号
2018年1月1日(月)8:56

日体大監督で全国初制覇/女子剣道

宮古出身の新里知佳野さん


日本体育大学女子剣道部で監督を務める新里知佳野さん

日本体育大学女子剣道部で監督を務める新里知佳野さん

 宮古島出身の新里知佳野さんが監督を務める日本体育大学女子剣道部が、2017年の第36回全日本女子学生剣道優勝大会を制し10年ぶり2回目となる優勝の栄冠を勝ち取った。新里監督にとっては2009年監督就任以来初の全国制覇となった。前回の同大会は決勝戦で敗退しあと一歩のところで優勝を逃していただけに新里監督は「優勝まで長いなと思っていた。やっと優勝でき信じられないような感じがした」と監督として初めてチームを日本一に導いた喜びを語った。

 2017年の前期は個人戦がメインで、関東大会の個人戦に日体大から女子は13人が出場し、そのうち全日本大会に進出できたのは1人のみだった。その厳しい結果を踏まえ、夏合宿では団体優勝を目標にハードに取り組んできたという。そして迎えた全日本女子学生剣道優勝大会の準決勝では、関東大会準々決勝で1本差で破れた筑波大と対戦し同点からの代表戦で大将が勝って雪辱を果たした。

 決勝の対戦相手は前回、日体大を破り優勝した明治大。先鋒は引き分けたが次鋒が2本勝ち。中堅は引き分け、副将が1本負け。勝敗の懸かった大将戦が引き分けとなり取得本数差で日体大が優勝を勝ち取った。

 新里監督は「昨年大会のメンバーのうち5人が残り、今年新たに1年生1人、2年生1人の2人が加わった。今回次鋒を務めた4年生の小川萌々香選手は2年生の時に個人で日本一になったが、前回大会は大将で同学年の糸山亜美選手とともに相手の4年生に負け、相手に4年生の意地を見せつけられた。その敗戦から多くを学び、今回はこの『最後は4年生』との強い思いで臨め、4年生の意地という心の成長を感じることができた。今年こそはとの思いで臨んだ。1本を争う厳しい試合となったが部員40人が一丸となり、指導陣と学生が一枚岩となって挑めたことが良かったと思っている。前回一歩届かずだったりして優勝するまで長いなと思っていた。やっと優勝することができ信じられないような感じがしていた」と振り返った。

 今年の抱負については「昨年は主に4年生メンバーと3、2、1年生各1人というチーム構成だった。来年は3年生以下の3人を軸にしながらチームを作ることになる。やはり最後は4年生の意地だと思うので、全体、全部員のこういう気持ちを、特に4年生が強い気持ちを持って、2連覇向け頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 宮古島の少年少女剣士へ向けては「私が幼少期のころから基本を大事にとの教えを受け、今、大学でも学生に基本の重要性を説きながら指導している。土台、基本を大事にして、自分の剣道をより広いものにしていってもらいたい」とエールを贈る。

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