全日本インカレで優勝目指す
女子100m 佐渡山みなみ
昨年、天皇賜盃第86回日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)女子100㍍で、佐渡山みなみ(宮高卒、九州共立大3年)が、県勢初の決勝出場を果たした。11秒77のタイムで堂々の5位に入った。「今年のインカレでは、絶対に優勝する」。この大会で0・03秒の僅差で表彰台は逃したが、すでに出場を決めている今年の日本選手権と学生最後となる全日本インカレに向けて確かな手応えをつかんだ。
県勢初のファイナリストに佐渡山は「決勝に残りたいとは思っていたが、残れるかなぁ、ぎりぎり無理じゃないかな」という気持ちはあった。「準決勝の記録は思っていたよりも、良いタイムだった」。決勝の11秒77の記録には納得していない。
中学校のころから陸上競技に興味を持ち始めた。「中学の時から陸上部に入りたかった」が、北中学校には陸上部がなかった。試合には出ていた。「先生たちから、陸上してみたらといわれ、高校に進学したら陸上をしようかという気持ちになった」という。
佐渡山にとって陸上競技は成長の糧。「自分を作ってくれるような、成長させてくれるような存在」。
タイムを競う競技に佐渡山は「競技中の駆け引きや、少しのミスが、大きく結果につながるリスクがあるのはもちろんだが、それに挑戦することが楽しい」と、あくまでも前向きで、プレッシャーを楽しんでいる。
目標は「昨年1年を通してみて、まだまだ、届く範囲の力持っているわけではないが、2020五輪も大きな意味で目標として視野に入っている」と言い切る。
「最近は、学生メンバーがタイムや記録で頑張って、盛り上がっているので、私も頑張らないと」と、周辺の環境が良い刺激になっている。
佐渡山は昨年6月の日本学生選手権で11秒82(宮古記録)をマークし、全日本インカレの出場権を獲得。蛸ケや記録会では自己ベストの11秒73を記録するなど、宮古記録を立て続けに更新した。この記録で、今年の全日本選手権出場を内定させている。
昨年の全日本インカレ予選で追い風参考ながら11秒68を記録し、11秒7を切る記録を残した。この年の佐渡山は好記録を連発し、4月に11秒98を記録して、宮古女子選手として、初めて12秒の壁を突破した。
佐渡山は平良出身で、東小、北中、宮高と進み九州共立大学に進学した。身長は163㌢と小柄な方だが、後半の加速が抜群のスプリンター。100㍍、200㍍の宮古記録を保持している。