【特集】新年号
2018年1月1日(月)8:59
40年目の大輪咲かす/鏡原中「菊まつり」
生徒の笑顔も満開/地域の風物詩に
40年の思いをつなぎ、歴代校長と生徒たちが継承してきた鏡原中学校の「菊まつり」が昨年11月に40周年を迎えた。この取り組みは地域の風物詩にもなり、即売会は毎年、多くの買い物客でににぎわうようになった。
同校の菊まつりが始まったきっかけは1977年に与那覇清教諭が問題を抱えた生徒に対する生徒指導の一環で始めた。その取り組みは当時の渡久山知良校長から歴代の校長に受け継がれて40年の歴史を刻んできた。
菊まつり開催までは、半年間の作業が生徒たちの日課となる。作業スタートから、まつり本番まで生徒たちはかん水などの作業に汗を流して生きた。
昨年の作業工程は、5月22日にポット移植が行われ、7月にもさらに大きめのポットへ移植し、9月13日に鉢替えを行った。
その間にも2~3週に1回は摘芯を行うなどの作業を行うなど、良好な成長を促した。
11月に入り、鉢の移動を行い、チーム集会などを経て同19日に菊まつり本番を迎え、生徒たちが育てた菊を購入しようと、多くの市民が駆け付けて用意された450鉢の菊が20分で完売した。
2007年の菊まつり30周年の際には各学年が歌詞を行い、当時の音楽教諭の奥平多美子さんが作曲を担当した「まほろばの菊」という歌が誕生した。
同校の校歌にも刻まれている「まほろば」は「中心」という意味があり、40年受け継いできた菊まつりを通して同校が宮古の中心となってより発展していくことを地域全体で願っている。