魅力は一体感の共有/ドラムサークル宮古島
即興で奏で笑顔つなぐ/施設巡り交流の「輪」
「知らない人たちと一体感を共有した時が最高の瞬間」-。そう話すのは2013年から活動を展開している「ドラムサークル宮古島」(下地真喜子代表)のメンバーだ。「ドラムサークル」とは、みんなが輪になって、即興的につくりあげる打楽器、パーカッションのアンサンブルのことで、参加者が一体感を感じながら楽しい時間を共有できる。メンバーはこれまで、学校や病院、施設などでドラムサークルを紹介しながら、その魅力を発信してきた。さらに、宮古島でドラムキャンプを開催し、本土からの参加者に宮古島の魅力を紹介して宮古島ファンを増やしてきた。
ドラムサークルの魅力についてメンバーからは「その時、その場で、そこにいる人たちで奏でる即興で、最初はバラバラなのに自然と一体感が生まれていくのが最大の魅力」と話し、笑顔になる。
リズム感が全くない人が入った場合については「それはそれで楽しい。その人にスポットライトを当てて、その人の音をきっかけに一緒にリズムを刻んでその人を称賛したり、逆に間違ったリズムをみんなで刻んで、楽しみながら笑ったりする。。ハプニングも楽しみの一つ。決まりがないのも魅力」と話した。
そのほかにも、メンバーからは「自閉症の子供や大人、認知症のお年寄りたちもドラムサークルを経験すると、終わった後の目の輝きが違う」とその効果を紹介した。
会社の研修などでも活用され、結束力を高めるにも効果を発揮するドラムサークル。2018年はメンバーが笑顔でリズムを刻み、宮古各地で交流の輪を広げる光景が見られるかもしれない。
メンバーとスタッフは、下地真喜子さん(代表)、比嘉公代さん、多良間千秋さん、普天間健さん、川上真貴子さん、奥平智子さん、下地菜奈さん、仲間生子さん。
■ドラムサークルって何?
輪になって心つなぐ/自由参加型の活動
ドラムサークルとは、みんなで輪になって打楽器をたたきながら音とリズムで心と身体を開放し、互いの心と心をつないでいく全員参加型の活動だ。
古代からある輪になって太鼓をたたくコミュニケーションスタイルの現代版で、ファシリテーターと呼ばれるガイド役が全体をコントロールするので楽器や音楽経験がなくても、老若男女誰でも楽しめる。
初めて出会った人とも音とリズムを通して言葉とはひと味違った交流で互いに心を開いて楽しい時間が共有できる。
ドラムサークルは、地域のコミュニティーやイベント、教育現場、企業研修、病院、異業種交流会などそれぞれのニーズに合わせて行われる。
宮古では、ドラムサークル宮古島が各方面からの依頼を受けて、音楽を通した新しいコミュニケーションとして紹介している。
ドラムサークルについての問い合わせは下地真喜子さん(090・4773・3238)まで。