「この2、3年が勝負」/仕事始めで市長訓示
市は4日、市役所平良庁舎で2018年の仕事始め式を開いた。下地敏彦市長による訓示が行われ、予想を上回る入域観光客数増加に対応する基盤整備や市役所の総合庁舎新設に伴う新しいまちづくりの必要性などを訴え、「この2、3年が勝負」との認識を示し職員に協力を呼び掛けた。
仕事始め式であいさつに立った下地市長は昨年を振り返り、農業が大豊作だったことや大型クルーズ船寄港により入域観光客が急増したことなどを挙げた。
観光客数については、昨年に着工した14万㌧級の船が接岸可能となるバースや国際空港としての下地島空港の旅客ターミナルが完成することで、予想を大幅に上回る人数が来島することになり、それは市民生活にも影響を及ぼすと指摘。その上で「観光客受け入れの基盤整備をしっかりと、着実に、総合的に行う必要がある」と述べた。
教育分野では学校規模適正化の取り組みとして、伊良部地区の小中学校を統合する新しい小中一貫校の整備工事に着手したこと、城辺地区の4中学校を1校に統合することが決まったことなどを挙げ、「先生、職員、保護者が一致協力して学力向上や学習環境の整備に取り組んでもらいたい」と呼び掛けた。
市消防本部北側の国有地への建設が決定している市役所総合庁舎については「市役所が平良の中心から宮古島の中心に移動する。それは宮古島全体の均衡発展になると思う」との認識を示した。総合庁舎を城に例え「新しい庁舎を中心とした城下町を形成しなければならない。みんなの協力がなければ良いまちづくりは進まない。この2、3年が勝負。市民の公僕としてともに頑張っていこう」と協力を求めた。