一斉放水で防火祈念
消防任務に決意新た/団員130人参加し出初め式
2018年宮古島市消防出初め式が7日、多くの関係者が出席して市消防本部(来間克消防長)で、消防職員、団員約130人が参加して行われた。式典では消防職員の展示訓練やポンプ車による一斉放水が行われ、消防任務への決意を新たにした。一斉放水後は、昨年導入された「屈折はしご付き消防自動車」からつるしたくす玉を割り、火の用心を呼び掛けた。
式典に先立ち、市消防本部の管理者を務める下地敏彦市長、来間消防長、前川尚誼消防団長と「一日消防長」に任命されたミス宮古島の見里麻衣さんが消防署員、団員111人の特別点検を実施した。
昨年の火災出動件数は206件で被害額は2517万6000円、救急出動件数は3193件と4年連続で3000件を超えた。
下地市長は「今後とも災害から市民の生命、身体および財産を守るという職責を深く認識し、市民の厚い信頼と期待に応えることを強く望む」と式辞を述べた。
「一日消防長」の見里さんは「今後とも各種災害から住民を守り、住みよいまちづくりのため努力してほしい」とあいさつした。
宮古島市議会の嵩原弘議長が祝辞を述べたほか、翁長雄志県知事、松田進県消防協会長がそれぞれ祝辞を寄せた。
式典後に、高齢者が物をのどに詰まらせたとの想定で、救急救命の展示訓練が行われ、職員が日ごろの訓練の成果を披露した。
また、幼年少年防火クラブの伊良部保育所(川満直美所長)の児童18人と、ふたば保育園(長田克子園長)の児童26人がかわいらしい遊戯を披露し、会場の参加者を楽しませた。
出初め式は新年を迎えるにあたり職員、団員の新たな決意のもと消防車両資機材の点検と訓練を実施することにより消防業務に対する市民の理解と信頼を深めると共に、防火思想の普及啓発を図ることなどを目的に実施されている。