のうれんプラザ オープン2カ月/那覇市
飲食店なども充実
【那覇支社】「県民の台所」として人々の暮らしを支えてきた農連市場(那覇市樋川)などが移転した新施設「のうれんプラザ」が、昨年11月にオープンして2カ月が経った。現在は青果店や鮮魚店などの小売店のほか、飲食店を含めた約120業者が入居しにぎわいを見せている。
のうれんプラザは、地上3階建て。1・2階は各店舗が入居し、3階は96台が収容できる駐車場となっている。また、農連市場の特徴でもある売り手と買い手が価格と数量を相談して決める「農家相対売場」も設けられている。飲食ゾーンには、定食屋、焼き肉店、カフェなどもあり、食事を楽しむことができる。
農連市場の時代から衣料品店を営む上野大嶺出身の砂川マサさん(83)は「移転すると聞いた時は残念な気持ちもあったが、お店が新しくなって『今が幸せ』と思っている。お客様のためにこれからも頑張っていきたい」と意気込みを話した。
のうれんプラザは、国際通りから市場本通りを抜けて徒歩約15分ほど。道中にある牧志公設市場などを含め、昔ながらの市場の雰囲気を味わいながら買い物ができるエリアとなっている。また、近くには壺屋焼物博物館もあり散策を楽しむこともできる。
1953年に開設した農連市場は、64年間の歴史に幕を下ろし、今後「のうれんプラザ」が県民の食を支える。