関連施設の候補地伝達へ/ミサイル部隊
福田防衛政務官が17日来島
防衛省の福田達夫政務官が17日午後、宮古島市を訪問、下地敏彦市長に弾薬庫や射撃訓練場などミサイル部隊の関連施設を城辺保良の採石場に整備する方針を伝達する。これは、一部全国紙が11日付紙面で報道した。福田政務官の宮古島訪問は宮古島市にも伝えられている。
宮古島市への、陸上自衛隊警備・ミサイル部隊の配備計画は、2020年度に施設整備完了を目指すが、県が施設建設に関する環境影響評価(アセスメント)条例の強化を検討しており、整備が遅れる恐れがある。
防衛省は昨年の11月20日に上野野原の千代田カントリークラブ跡地に駐屯地建設工事に着手した。19年2月に駐屯地を完成させ、有事の際に初動対処に当たる警備部隊を同3月に配備する計画。
中国海軍艦艇の脅威を年頭に地対艦ミサイル部隊と、同ミサイルを防護する地対空ミサイル部隊も配備する。
両ミサイル部隊の関連施設は当初、平良福山にある「大福牧場」が予定地となっていたが、地下水の水源地であることに地元が反発。下地市長も牧場周辺での施設整備を認めない方針を示したことから、防衛省は「大福牧場」を断念し、代替地の選定を行っていた。
防衛省は、再検討した結果、城辺保良にある採石場に弾薬庫とミサイル関連施設を整備することを決め、市に打診することになった。
こうした方針が17日午後3時からの下地市長との面談で福田政務官から伝えられ、市に理解と協力を求めると見られる。
保良集落にある採石場に弾薬庫の計画が一部報道されると、地元自治会の保良部落会(砂川晴美会長)は、昨年の12月10日に臨時総会を開き「陸上自衛隊の保良鉱山への弾薬庫配備に反対する決議案」を賛成多数で可決。住民有志が宮古島市に対して反対決議を提出してある。