江﨑沖縄担当相が来島
平良港など視察/国の積極支援を約束
江﨑鐵磨内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)が16日、来島し平良港やJTAドーム宮古島などを視察した。日程は17日まで。17日は下地島空港、伊良部大橋、地下ダム資料館などの視察を予定している。初日の視察を終えた江﨑大臣は「平良港の整備がすごい。国としても一生懸命支援したい」と述べた。
平良港では、下崎地区と漲水地区の整備状況や今後の計画などについて、国や市の担当者らから説明を受けた。
このうち、漲水地区では、複合一貫輸送ターミナル暫定供用が昨年12月から始まり、これにより、5万㌧級のクルーズ船が接岸できるほか、1万㌧級の貨物船が安全に接岸できるようになったことなどが紹介された。
そのほかにも、平良港が昨年1月に国土交通省から「官民連携による国際クルーズ拠点」を形成する港湾に選定され、北防波堤に14万㌧級のクルーズ船が接岸できる延長370㍍の専用岸壁と1㌶の旅客船用ふ頭用地、旅客船ふ頭から臨海道路荷川取線までを結ぶ約1・2㌔の臨港道路を東京五輪が開催される2020年4月までに整備する計画が進められていることも説明された。
平良港の整備について、江﨑大臣は「大型客船に対応した岸壁に一生懸命取り組んでいる。平良港は宮古の物流基地でもあり、さらなる充実を願っている。また、東京五輪も視野に取り組んでいると聞いているので国としてもできることは一生懸命支援したい」との見解を示した。
そのほかの視察地については「JTAドーム宮古島はすごく立派な施設。非常に利用度も高いと聞いて心強い。野菜ランドみやこは障がい者の方たちが水耕栽培を主体にいろいろな野菜を作っている。これからも障がい者も働く場が創出できれば素晴らしいこと」と述べた。
視察後は、宮古市村会の下地敏彦会長と面談し、下地会長から江﨑大臣に宮古島市4項目、多良間村2項目の合計6項目の要望書が手渡された。
宮古島市の要望内容は▽沖縄振興特別推進交付金ならびに沖縄離島活性化事業費補助金の維持・拡充▽平良港のさらなる機能拡充に向けた支援策-など4項目。
多良間村は▽農業農村整備のための国営事業推進▽産業廃棄物の処理-の2項目となっている。