温度管理の徹底を/市マンゴー産地協
生産者が留意点を確認
宮古地区マンゴー栽培講習会が18日、JAおきなわ宮古地区本部であり、生産者が花芽分化や病害虫防除の留意点を確認した。講師を務めたJA宮古地区営農振興センターの寄川真さんは「ビニール被覆後は(ハウス内の)温度や湿度管理の徹底を」と呼び掛けた。
講習会は、市マンゴー産地協議会とJA地区営農振興センターが主催。多くの生産者が参加して栽培管理方法の共有に努めた。
寄川さんは配布した管理作業用資料に沿って講話した。花芽分化期の管理とビニール被覆については「出蕾までは冬場の寒さと乾燥が必要」とした上で、「花芽を伸長させるにはビニールを被覆し、気温を上げるように」と助言した。
被覆時期は「花芽出蕾が8割見られてから」などと推奨した。被覆後はハウス内が高温多湿になりやすいとし、「ハウスの開け閉め等による換気の実施が必要になる。常に気を配って良い花芽をつけよう」と栽培管理の徹底を求めた。
出蕾後の管理は病害虫対策に細心の注意を払うよう促した。アザミウマ類やダニ類、軸腐れ病などを紹介し、「ビニールの被覆で温湿度が変わり、病害虫が住みやすい環境をつくることにもなる。予防、殺菌、殺虫作業を怠らないようにしてほしい」とした。