上場1番牛に155万円/肉用牛初競り
平均73万円で高値維持/販売額は3億円の大商い
JAおきなわ宮古家畜市場の2018年肉用牛初競りが19日開かれ、上場一番牛に155万円(税抜き価格)の高値が付いた。子牛1頭平均価格は73万4054円の高値、平均のキロ単価も2751円の高額取引となり、市場は終日活気付いた。成牛を含む18年初競りの販売額は3億2800万円の大商いだった。
初競りには子牛429頭が上場され、うち425頭が競り落とされた。平均体重は267㌔だった。
平均価格は前月より5万6115円下げたが、今月も70万円を超える高値取引が成立しており、高騰が続く素牛市場を印象付けた。
性別の1頭平均価格は去勢が78万7623円(前月比4万8160円安)、雌は63万2748円(同比8万8516円安)となった。
平均のキロ単価は去勢が前月比166円安の2887円、雌は同比348円安の2477円だった。
前月より下げた要因は枝肉価格の相場。JAおきなわ宮古地区畜産振興センターによると、枝肉が下げ傾向にあり、一部で購買者の買い控えがみられた。
県内全市場が同様の価格動向で、それぞれ2~5万円の幅で下げている。
ただ、荷川取努センター長は「先月の牛が高かったこともあって下げ幅が大きく見えるが、73万円も十分に高値だ」と強調。後半の上場牛にばらつきがみられたことに触れ、「良い牛にはこれまで同様に高値が付いている。月齢に応じた発育が重要になる」と話し、生産者に対して引き続き飼養管理の徹底を促した。
成牛を含む初競りの上場頭数は468頭で、463頭の取り引きが成立した。
1頭平均価格は70万8730円、平均キロ単価は2490円が付き、市場は終日高値取引に沸いた。
1頭155万円の最高値を付けた子牛は、父に百合勝安、母の父に安福久、母の祖父に第1花国を持つ優良系統牛。生産者の宮國裕範さん(35)は「この価格は素直にうれしい。もっと良い牛ができるように、これからも毎日一生懸命畜産に励みたい」と話した。