男女とも肥満傾向/市の3歳児健診
「朝食抜き」県平均の2.5倍/大人の意識改善など課題
今月17日に行われた市健康増進計画推進会議(会長・下地敏彦市長)で示された2015年度の「乳幼児健康診査報告書」によると、宮古の3歳児は男女とも肥満割合が県平均を上回っている。特に女児は県平均の約2倍となっていることが示された。そのほかのアンケート結果でも宮古は3歳児の朝食を摂らない割合が県内他市に比べて多く、県平均の2・5倍となっていることも示された。
3歳児の肥満割合では、県平均が男女とも2・6%に対して宮古島市は男児が2・7%。女児は県平均の2倍となる5・2%となっている。
この結果について、市健康増進課では親の生活習慣や貧困なども影響している可能性があると分析している。
実際に3歳児で「朝食を抜くことがある」と答えた割合は県平均が3・8%に対して宮古島市は9・4%と大幅に上回っている。
就寝時間についても宮古島市は、全体の半数以上となる51・3%が午後10時以降となっており、県平均の39・9%を大きく上回っている。
さらに、宮古は約1割の9・9%が午後11時以降の就寝となっており、県平均(4・9%)の2倍となっている。
そのほかにも、テレビ・ビデオを見ている時間で「3時間以上」と答えた割合が県内の他市に比べて高く9・6%となり、唯一9%を超えている。
こうした傾向は、小学生、中学生にも影響を及ぼしており、小学校5年生における肥満率(2014年度)で宮古島市は11・59%。全国平均(9・07%)、県平均(10・35%)を上回っている。
さらに、中学1年生における肥満率でも宮古島市は12・79%。全国平均(9・38%)、県平均(10・28%)を大きく上回っている
この結果を受けて同課では「こうした結果は子どもではなく親や妊婦、そして大人全体を含め考えないといけない。こうした子どもの状態は親の責任であり、家庭の問題。宮古全体が健康問題を抱えており、子供たちのためにも島全体で健康について対策を講じることが急務」と訴えた。
宮古島市においては子どもだけでなく、大人の健診結果でも厳しい結果がでており、平均寿命で男性は県内最下位。女性もワースト2位となっている。