初の肉用牛200億円達成祝う
県畜産振興対策推進協
【那覇支社】2016年の県産肉用牛産出額が200億円を超えたことを祝う「肉用牛200億円突破記念大会」(主催・県畜産振興対策推進協議会)が23日、那覇市内のホテルで開催された。生産者や行政・関係団体の職員などが参加し、畜産業のさらなる振興発展を誓い合った。
主催者あいさつでは、同協議会会長で大会運営委員長を務める砂川博紀JA沖縄中央会会長が「本県の肉用牛は、県農業をもけん引する重要な位置を占めている。離島を中心に地域の重要な産業となっている。肉用牛振興の機運も高まっており、この流れを止めずに推し進めていきたい」と決意を語った。
県農林水産部畜産課の池村薫課長が情勢報告を行い、新たな目標として掲げる250億円の達成に向け「子牛価格の高値安定や家畜市場上場頭数の増加のほか、肥育牛の出荷頭数増は不可欠だ」と訴えた。具体的な生産振興策としては、①母牛改良②地域性を重視した改良③地域単位での増頭推進-など6項目を挙げて解説した。
また、大会スローガンに▽肉用牛産出額250億円▽肉用子牛出荷頭数2万7000頭▽肥育牛出荷頭数4300頭▽沖縄ブランドを確立し、畜産物の輸出量200㌧を目指す-を掲げ、満場一致で採択した。
砂川栄市宮古和牛改良組合長は「200億円突破を機に、県の畜産業界がますます発展をして次の目標250億円に向けて頑張りたい。組合としても50億円達成を目指したい」と意欲を示した。
同大会の来賓には、下地敏彦市長のほか、西銘恒三郎衆議院議員、宮腰光寛内閣総理大臣補佐官らも出席した。