緑の街角賞に荷川取さん/市民運動実践協グリーン部会
樹木と植物の調和が巧み
市民の庭造りを評価して緑豊かな街づくりにつなげる第35回「緑の街角賞」(主催・宮古島市市民運動実践協議会グリーン部会)の審査結果の発表が3日、市みどり推進課であり、最高賞の「緑の街角賞」には荷川取秀一さん(平良東仲宗根)の庭が選ばれた。盆栽仕立ての色とりどりの樹木や、草本植物の調和が取れていることなどが評価された。
緑化推進賞には川満昭男さん(平良東仲宗根)、植栽努力賞には福嶺雅春さん(平良西里)、緑の生垣賞には名嘉真清美さん(上野)がそれぞれ選ばれた。
荷川取さんは1990年にアイデア賞を受賞。同部会の友利吉博部会長は「丹念に細かく手入れが行き届いている。塀が高く、外から庭を見ることはできなかったが、樹木が成長し、今では通りからも見られるようになった」と話した。
審査は昨年12月10日と17日の2回行われた。同部会のメンバーが各地の家を一軒一軒回り▽樹木がよく成長し見栄えある庭造りをしているか▽気候風土や地域性に留意した緑づくりをしているか▽雑草の処理など日々の手入れが行き届いているか▽周辺の景観と調和した庭(緑)づくりをしているか-など10項目で審査した。
友利部会長は全体の講評として「丹念に手入れをしている庭が多く見られた。『好きこそ物の上手なれ』を地でいっている感じ」と話した。
「周囲からは35回も開催していることから『もうネタ切れではないのか』などと言われるが、そうでもない。若い夫婦が郊外に移り住んで、庭づくりに励んでいる。数年すれば、受賞候補に上がってくる」と期待した。
友利部会長は、受賞宅の周辺が相乗効果で緑が増えていることや、トライアスロン大会が近づくとコース添いを花で彩っていること、市みどり推進課が草花などを安価で提供していることを上げ「緑の創出に、市民の意識が高まっている」と話した。