比嘉、統一戦を熱望/ボクシング
「駄目なら上でやる」
【那覇支社】世界ボクシング評議会(WBC)世界フライ級タイトルマッチで2度目の防衛を果たした王者、比嘉大吾(宮古工業高卒、白井・具志堅スポーツジム)は5日、WBAなど他団体の王者と争う統一戦に向けて、「すぐにでもやりたい」と熱望した。「駄目なら上に行ってやる」とも語り、2階級制覇に意欲を示した。
比嘉は4日、県立武道館で行われたタイトルマッチでメキシコのモイセス・フエンテスを1回2分32秒KOで下し、2度目の防衛に成功した。
一夜明けた5日、那覇市内のホテルで開かれた会見に臨んだ。白井・具志堅スポーツジムの具志堅用高会長が同席した。
15戦15連続KOの日本タイ記録の達成には「16連続をやったら初めてのことだから、それはしっかり狙っていきたい。これをやれると20連続とかさらに上の目標も立つ」と記録更新に自信を見せた。「これからも全部倒すつもりでやり遂げたい」と次戦でのKOも宣言した。
今後を問われると「もうフライ級は長くない。すぐにでも統一戦をやりたい。できなかったら上に行ってやる」と述べ、統一王者への熱意を語った。
統一戦については具志堅会長も望んでいる。今回防衛戦の沖縄開催は、元WBAフライ級王者の井岡一翔との統一戦が不発に終わったことが一つの要因だという。「(昨年)暮れにでも井岡さんとの統一戦を希望してきたができなかった」と話し、自身も統一戦開催に動いたことを明かした。
統一戦か、階級を上げての2階級制覇か。沖縄が生んだKOキングの動向から目が離せない。