下里、田場さんも出品/県書作家木筆會書道展
11日まで、那覇市民ギャラリー
【那覇支社】第40回県書作家協会木筆會書道展(主催・同会)が6日から、那覇市民ギャラリー(パレットくもじ6階)で開かれ、宮古島市の下里真智子(双楓)さんや田場啓子さんら会員183人の作品が展示されている。11日まで。入場無料。
下里さんは、躍動感に満ちた書体の漢詩「中山国」(蔡大鼎作)を出品。読み下し文は「水国鴎(かもめ)は浮かぶ帆影の外 山城鶯は語る 雨声の中」。
田場さんは、優しさにあふれる宮古民謡から、「春ぬ梯梧ぬ花ぬ如ん宮古ぬ あやぐやすに島糸音ぬ あてかぎかりやよ」を優雅に表現した
同会は1976年に設立され、県内の書道会派40団体で構成。現在の会員数は230人を超える。会員相互の親睦と書芸の普及・発展を目指して、活動を展開している。
今年は40回目を記念して、沖縄に受け継がれてきた琉歌や琉球漢詩、宮古民謡、黄金言葉などを題材にした。出展作品には、墨の濃淡や紙の形態、行書、楷書、かな、篆刻など、自由で多彩な書体も見られ、会員の確かな実力と創造力を感じさせる。
開会セレモニーで、同会の豊平峰雲会長は「今後は県内に止まらず、県外・海外にも出展できる会になれるよう、研さんを積んでほしい」とあいさつした。