11/24
2024
Sun
旧暦:10月23日 友引 辛 
教育・文化
2018年2月17日(土)9:00

世界最古の釣針など展示/県立埋蔵文化財センター

県内出土の遺物300点/市博物館で発掘調査速報展


初日から観光客らが訪れ、沖縄で出土した遺物に見入っていた=16日、市総合博物館

初日から観光客らが訪れ、沖縄で出土した遺物に見入っていた=16日、市総合博物館

 県立埋蔵文化財センターの「発掘調査速報展2017」宮古島巡回展が16日、市総合博物館で始まった。25日まで。今回の巡回展では世界最古の釣針のほか、県内9カ所の遺跡と保存処理事業で保存処理された遺物など300点を展示している。会場には、初日から観光客らが訪れ、沖縄で出土した遺物に興味津々の様子で見入っていた。

 巡回展では、宮古島市の「ツヅピスキアブ洞穴(丘陵頂上部近くを貫通する洞穴)」を含む県内9地区の発掘調査で出土した遺物や写真パネルが展示されている。

 同センターの金城亀信所長は「この巡回展を通して多くの方々が先人たちの暮らしに思いをはせるとともに、沖縄の歴史と文化に対して親しみを持ち、その価値や重要性について理解を深める一助となってほしい」とのコメントを寄せた。

 宮古の「ツヅピスキアブ」は、旧石器時代(後期更新世)~近世で、約24000年前の層で人の生活の痕跡が確認され、その時代から宮古島には人が存在していたこと明らかになっている。

 そのほか、世界最古の釣針は、南城市のサキタリ洞遺跡で出土。この釣針は約2万3000年前の物で、14㍉の巻き貝(ギンタカハマ)製となっている。

 そのほかにも、円覚寺跡(那覇市)、首里城公園内の真珠道跡、大嶺村跡などから出土した遺物も展示されている。 

 市教育委員会生涯学習振興課文化財係の久貝弥嗣主任主事は「なかなか宮古では見ることのできない展示物が多く、見応えのある内容となっているので、多くの市民に見に来てほしい」と呼び掛けた。

 そのほか、今回の巡回展に関連して18日には同博物館で文化講座「化石で探る宮古島のほ乳類の移り変わりと人類渡来問題」が午前10時から行われる。

 さらに、24日にも「世界最古の文化への探求-新発見された県内最古級の遺跡-」をテーマに同センター調査班の仲座久宜班長らが報告を行う。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!