池間六段が2連覇/第40期宮古本因坊戦
13度目V 冷静な着手光る/決勝リーグ 4人が熱戦
第40期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の決勝リーグが4日、同教室で行われ、池間博美六段がプレーオフを制し大会2連覇を果たした。通算優勝回数は13回。終始乱れない冷静な着手が光った。
リーグ戦の参加者は池間博美現本因坊、知念一将六段、平良博彦六段、知念正夫六段の4人。
開会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「第40期宮古本因坊を目指し持てる力を十分に発揮してください」と激励した。
対局は4人が総当たりする方式で行った。1回戦は知念親子が勝った。2回戦を終わった時点では、4人が1勝1敗で並び優勝は3回戦に勝つ2人(2勝1敗)によるプレーオフで決まることになった。
3回戦は池間と平良、知念親子の組み合わせとなった。
池間-平良は平良の白番。平良は黒の大石を取り、勝ったかに見えたが終盤の大ヨセで緩手が出て逆転負けした。
知念親子の対局は注目の一戦となった。父知念正夫は「あんたは(下位の人が持つ)黒を持て」と親の貫禄を見せたという。黒番の知念一将が地合で先行したのに対し、知念正夫は得意の模様で対抗。中盤でこの模様が破られ、知念正夫はあえなく敗れた。
プレーオフは池間の黒、知念一将の白番。黒は中盤の攻防で左辺を大きく囲い、地合でリードした。その後、知念はヨセで鋭い手を繰り出して追い込んだが一歩及ばず、黒番池間の5目半勝ちとなった。
池間六段は「1回戦で負けた時点で優勝はあきらめていたが運が良かった。1期に優勝して、40期でも優勝できたのはよくやってきたという思いがする。50期に向けて頑張っていきたい」と喜びを語った。
池村浩明日本棋院平良支部長は閉会式で「全局ともに素晴らしい碁を見せていただいた。70歳を過ぎて第一線で活躍する池間さんにはびっくりする」とあいさつした。