検査場増設で混雑解消/宮古空港
人の流れがスムーズに
宮古空港に増設された保安検査場が10日、運用を開始した。混雑が予想される時間帯に開放し、これまで2カ所で行ってきた保安検査を3カ所で実施。人の流れがスムーズになり、この時期の利用に限っては混雑が解消されている。
増設された検査場は、搭乗待合室に向かって右側にある電光出発案内表の下の部分。開閉式で、必要なときに開放して乗客を検査機器に通すことができる。
10日は複数の便が重なる時間帯に合わせて増設した検査場を開放した。
午後3時ごろ、いつもは数十㍍の列ができる時間帯だが、この日はスムーズに流れ、最も人が多いときでも搭乗待合室入口付近で数分待てば中に入れた。
この時期の混雑は解消されたが、今後は春休みや夏場の繁忙期の混雑が気になるところだ。ただ、検査場の増設で施設環境は格段に向上しており、従来のように数十㍍先のレストラン前まで乗客が並ぶような混雑には至らなさそうだ。
今回の増設は宮古空港ターミナル社と日本トランスオーシャン航空、全日空が設置。入口の改修工事はターミナルが、保安検査機器の導入や運用、人員配置は航空各社が担った。
増設に当たっては県も支援。17年度予算で380万円余(補正)を充てた。
増設に当たり日本トランスオーシャン航空宮古支社の波照間弘光支社長は「宮古空港にとっては必要不可欠な施設だった。これまで乗客に迷惑を掛けてきた混雑が解消されたことが一番大きい」などと話した。