ゴーヤー出荷がピーク
JA高単価で県外市場へ
宮古島産ゴーヤーの出荷がピークに入った。平良野原越にあるJAの集出荷場には日量約7㌧が搬入されており、来月には日量10㌧に達する見込みだ。県外市場における需給のマッチングで価格も安定。A品はキロ単価500円前後の高値で推移している。
ゴーヤーの出荷は昨年11月に始まっているが、12月と1月は強い冷え込みで生育が鈍化し、収量、品質ともに低調に推移した。
その後は気温の上昇等で実の肥大化が進み、今月に入ると出荷量が一気に増えた。農家は1箱10~13㌔入る出荷箱を次々と搬入しており、多い農家は300㌔以上を持ち込むこともあるという。出荷箱は日々山積みの状態で、集荷スペースには青々としたゴーヤーがびっしりと並んでいる。
搬入されたゴーヤーは選果機のベルトコンベヤーに投入し、同機に搭載したカメラでサイズや形を自動で識別して分類。識別後は作業員が手際良く箱に詰めている。ゴーヤーは東京や大阪に向けて出荷される。
JAゴーヤー専門部会の下地堅士朗部会長は「12月から2月にかけては気温が低く、変形が見られるなど品質は良くなかったが、今は良くなっている」と現状を評価。「単価も高く良い状態が続いている。後は後半にどれだけ追い上げられるかになる」と話した。
地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会が計画する今期のゴーヤーは、収量990㌧、販売金額で3億9600万円を目指している。