9500万円の債務負担行為可決/多良間村議会
新製糖工場工事遅れの追加費用
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)の3月定例会は16日、上程議案に対する採決が行われた。このうち製糖工場新築工事に関し機械メーカーへの債務負担行為として9500万円が計上されている2018年度一般会計予算案は賛成多数で可決された。
債務負担行為は、村発注の製糖工場新築工事で建屋の建築工事が遅れ、それにより機械設置工事が遅れ人件費や機械リース代が過剰に増えているとして製造設備メーカーが追加費用を求めている。
仲宗根春光産業経済課長は「機械設置工事遅れによっての追加費用として、3月末に500万を支払い、また新年度で9500万円を債務負担行為し、予算案が認められれば支払っていく」と答えた。
豊見山正氏は「債務負担行為は1億円で話が進んでいるが、機械メーカーからは3億円の追加見積もりが出ている。この工事の遅れは建屋の建築工事作業員不足で遅れたためという理由にされているが、どうして工事の遅れが起きたか。監理する村に責任がある」と指摘した。
伊良皆光夫村長は「村が工程監理を怠ったということはない。毎週工程監理を行いながら進めている。遅れの原因は建屋建設事業の基礎工事からの遅れがそのまま遅れになっている。社会情勢の変化が原因。その社会情勢を工程監理だけで乗り越えるだけの単純な問題ではない。今後の協議によって解決していく。今は工事を完成させる事が一番の課題」と債務負担行為に理解を求めた。この後、賛成、反対討論があり、採決の結果、賛成5人、反対1人で予算案は可決された。
副村長選任案として元村産業経済課長の運天宏和氏が提案されたが、賛成反対同数となり議長裁決で否決された。