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社会・全般
2018年3月17日(土)8:55

農家民宿のバリアフリー化報告/一期一会創造事業

宮古島さるかの里の松原代表


「沖縄の農家民宿一期一会創造事業」報告会で発表する宮古島さるかの里の松原敬子代表=15日、那覇市

「沖縄の農家民宿一期一会創造事業」報告会で発表する宮古島さるかの里の松原敬子代表=15日、那覇市

 【那覇支社】県が推進する「沖縄の農家民宿一期一会創造事業」の2017年度事業報告会が15日、那覇市の自治会館で開催された。同事業での取り組みを行った2地域からの報告では、農家民宿のバリアフリー化などを実施した宮古島さるかの里の松原敬子代表も発表した。

 農家民宿一期一会創造事業は、沖縄ならではの農家民宿をメインとしたグリーンツーリズムを後押しすることで農村を活性化させるため、県が17年度から3年間の計画で実施している。修学旅行の受け入れ先として競合する他県との差別化を図る意味合いもある。

 松原代表は発表で、「(車椅子の児童など)障害がある子は修学旅行を断念する傾向にある。そういう子供だからこそ逆に宮古島に来てほしい」と述べた上で、①車椅子の生徒に対応できる農家民宿のバリアフリー化(2軒)②受け入れ農家のスキルアップ③介助人材の育成-に取り組んできたことを紹介した。

 また、今後の取り組みとして、増加している食物アレルギーに対応したメニューの開発料理講習会を実施していくことも報告した。

 発表後、松原代表は「宮古全域の受け入れ農家で年間4000人~5000人の修学旅行生を受け入れている。障害を持つ子供にも修学旅行を断念せずに宮古に来てほしかったので、バリアフリー化ができて良かったと思っている」と語った。


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