與那覇さんが沖展賞に/宮古島市出身
「第70回沖展」が開幕
【那覇支社】県内最大の美術・工芸公募展「第70回沖展」(主催・沖縄タイムス社)が21日、浦添市民体育館で開幕した。4月8日まで19日間の開催。
午前10時の開場に合わせて多くの人が訪れ、一般応募から選ばれた入賞・入選作や、沖展会員・準会員の作品を合わせた計826点の力作を熱心に鑑賞していた。
会場には、絵画や版画、彫刻、グラフィックデザイン、書芸、写真、工芸(陶芸、漆芸、染色、織物、ガラス、木工芸)の7部門12ジャンルの作品を展示している。
開会式では、沖縄タイムス社の豊平良孝社長や浦添市の松本哲治市長らでテープカットし、開幕を祝った。豊平社長は「第1回が始まったのは終戦から4年後で、残骸も多く、水道もない時代から文化を発信した。沖縄は文化が大きな基礎になっており、沖縄らしさが常にあれば、日本の中でも輝いていける。ぜひ多くの人に見に来てほしい」とあいさつした。
松本市長は「会場に一歩入ると、沖縄のあらゆるエネルギーや思いがほとばしる空間となる。芸術の中から沖縄のメッセージを全国や全世界に広げていく沖展になることを心より願っている」と述べた。
今回の宮古島市からの入選者には、絵画部門で上田達大さんと狩俣亜子さん、グラフィックデザイン部門では冝保定和さんがそれぞれ選ばれた。一般応募の最高賞に当たる沖展賞を受賞した8人のうち、絵画部門に宮古島市出身の與那覇勉さん(与那原町)が輝いた。
24日午後4時半からは、浦添市てだこホールで受賞者と入選者の表彰式・合同祝賀会が開催される。