「島の宝」魅力感じる施設へ/市総合博物館建設委
市長に基本構想と計画答申
市総合博物館建設委員会(委員長・長濱政治副市長)は23日、下地敏彦市長から諮問されていた同博物館建設の基本構想と基本計画について答申した。新博物館は「島全体がミュージアム」と位置づけ、島内の宝の魅力をより深く理解し、味わえるような役割を担うとしている。市は建設費を概算で30億円とし、建設場所は来年決定する予定で、着工は2022年を計画している。
基本構想策定に関する事項としては、基本理念を「島の宝を守り、未来へ引き継ぐ宝箱~宮古の魅力を再発見~」とし、基本機能は「島の宝を集める・守る・調べる・伝える・引き継ぐ・フィールド資産の活用」の6本の柱に沿って基本活動を展開するとしている。
整備の方針については、宮古の歴史や文化、自然について楽しみながら学び、体験し、市民の交流の場として活用しやすい施設を目指している。
運営計画については、市民の文化活動の拠点として有効活用されるよう市民ギャラリーや研修室の貸室業務の充実を図る。
立地については、市街地型、市街地周辺型、郊外型の特性を踏まえてさらに、台風や地震等防災的な観点から検討する。
基本計画策定に関する事項では、意義について「市民の知的好奇心を喚起し、未来を想像する博物館の整備」を掲げ、誰もが親しみを感じ、楽しみながら宮古の魅力を学べる博物館を目指している。
施設設計については、展示室、収蔵庫の拡充を図り、市民ギャラリーや体験学習室など市民が気軽に利用できる空間を設けるほか、障がい者用、大型バス用駐車場の充実を図るとしている。
そのほか、展示計画では、その基本方針を「宮古のアイデンティティーを発見」とし「宮古らしさ」を意識した展示や参加体験できる展示を目指している。
同委員会は昨年8月30日に諮問を受けてからこれまで6回の委員会を開催して今回の答申となった。