謝花新副知事に辞令/「責任の重大さ感じる」
【那覇支社】県は2日、新しい副知事に就任した前知事公室長の謝花喜一郎氏(60)に辞令を交付した。謝花新副知事は「責任の重大さを感じている」とした上で、米軍普天間基地の名護市辺野古移設をめぐる埋め立て承認の撤回について「翁長雄志知事は任期中に必ず行うと明言している。確実に実行すると考えている」と述べた。
交付式で翁長知事は「本県の最重要課題である基地問題をはじめ、経済振興、子どもの貧困問題など、知事公室長として県政の重要課題に取り組んできた。今後は副知事として一緒になって引き続き県行政の発展のために尽力してほしい」と期待を述べた。
交付式後に会見を行った謝花副知事は、撤回について「国が行う護岸工事など一つ一つ厳正にチェックしながら、環境保全処置などについての対応などを、しっかり見ながら撤回の環境づくりに努めていきたい」との考えを示した。
撤回に向けたスケジュールについては「今の時点で限定的にこの時期にということは言えないが、全体的な動きを見ながら対応したい」と述べるにとどめた。
また、県民投票については「県のスタンスは一貫して意義のあることと認めているが、県民が主体的に行うことが極めて重要だ」とし、県として推移を見守っていきたいとした。
また、政府との距離感について問われると「政府との対立は辺野古の一点だけ。それ以外の分野については多くの面で連携しないといけない。県としては政府との対話を重視していきたい」との見解を示した。
謝花氏の副知事就任は、浦崎唯昭氏の退任に伴うもの。