モズク収穫が最盛期/西原地区
漁師ら豊作でホクホク
平良大浦湾で2017年度産の養殖モズクの収穫が最盛期を迎えている。西原モズク生産グループは3月下旬に今期産を初収穫以来、新年度をまたがって連日10㌧余を水揚げ。同グループの池田博次さん(65)は「天候に恵まれ、今年は5年ぶりの豊作だ」とホクホクの笑顔で語る。モズク収穫は5月中旬まで行われる予定。
宮古島漁協(渡真利一夫組合長)の17年度事業計画書によると、前年度に扱ったモズク実績は総量417㌧、販売高9400万円。今年度の取扱量は210㌧を計画しているが、その計画を超える増産が期待されている。
同漁協には同グループのほかに、狩俣モズク生産グループ、久松モズク生産グループが所属している。
15日の「モズクの日」を前に、西原モズク生産グループは収穫作業に精を出している。連日1隻当たりの漁船に数人が乗船し、計10隻が一斉に養殖場に向かう。
漁師らは潜って専用のポンプで養殖モズクを吸い上げ、船上のコンテナに詰め込む。各漁船とも1㌧以上を目安に積載し、平良港湾区域にある「大浦船だまり」に水揚げする。一般に呼ばれる「大浦漁港」は正式名でない。
トラックに積み込まれた養殖モズクは、同漁協近くにある加工施設へ運ばれ、選別後、多数の一斗缶に生詰め・塩詰めされる。
池田さんは4日午前、収穫したばかりの養殖モズク1㌧を大浦船だまりに水揚げ。「養殖モズクは豊作に恵まれ、全収穫量の予想がつかない」と強調した。