県、はしか患者18人と発表
危険度最高の「レベル3」
【那覇支社】県保健医療部地域保健課は4日、県で確認された麻疹(はしか)患者数が18人になったと発表した。現在の状況はガイドラインのうち危険度が最も高い「レベル3」(感染が拡大し流行の兆しが見られる場合)に該当すると判断。県は、無料の定期予防接種対象者(第1期・1歳、第2期・小学校入学前の1年間)に早期の予防接種を呼び掛けている。
宮古保健所では、沖縄本島全域で発生が確認されていることから「宮古管内においても警戒が必要」と注意を促している。
また、はしかの症状で医療機関を受診する際には必ず事前に電話連絡し、指示に従ってほしいと強調。連絡なしに直接受診しないよう訴えている。
はしか患者が県内で確認されるのは4年ぶり。先月下旬に最初の患者が見つかって以来、1日までに12人、3日までに新たに6人の患者が確認され、合計18人となった。
患者の居住地は、那覇市が8人、宜野湾市が2人、浦添市と石垣市、南城市、糸満市、うるま市、名護市、中部管内が各1人、台湾1人となっている。
はしかの潜伏期間は、10~12日。感染すると約10日後に発熱やせき、鼻水といった風邪のような症状で2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出るという。
県は、はしかの症状がある場合、医療機関にはしかの可能性を伝えた上で受診することや、定期予防接種時期の子どもは確実に予防接種を受けるよう求めている。
また、定期予防接種を受けずに期間を経過した児童についても「自費になるが接種を受けた方が良い」としている。