乳幼児接種を無償化へ/宮古島市
はしか患者数26人に
【那覇支社】県保健医療部は6日、新たに1歳男児を含む男女5人の麻疹(はしか)感染を確認し、患者数が26人になったと発表した。これを受け、宮古島市では無料で受けられる定期予防接種(第1期・1歳、第2期・小学校入学前の1年間)対象外の6カ月~1歳未満の乳幼児に対し、ワクチン接種を無償化する方針を固めた。下地敏彦市長が9日に会見を開き、詳細を表明する予定。
現在のところ、確認されている患者26人の居住地は、那覇市が12人、名護市、宜野湾市と北部管内が2人、石垣市、南城市、浦添市、糸満市、うるま市と、中部管内、南部管内が1人、台湾が1人。
市は、無料の定期予防接種時期の子どもには早期の予防接種を呼び掛けるとともに、6カ月~1歳未満の乳幼児に対しても新たにワクチン接種を無償化する。
宮古保健所では、はしかの症状で医療機関を受診する際は必ず事前に電話連絡し、指示に従ってほしいと強調。連絡なしに直接受診しないよう訴えている。
はしかは、感染力が非常に強く、小児が感染すると肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症を起こすことがある。抵抗力の弱い乳幼児がかかると死亡することもあり、県では1999年から01年のはしか流行時に9人の子どもが亡くなっている。
はしかの潜伏期間は、10~12日。感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状で2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出るという。