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政治・行政
2018年4月10日(火)9:00

市が予防接種費全額負担/はしかの県内流行受け

6~12カ月未満の乳幼児


会見で生後6カ月から12カ月未満の乳幼児へのはしか予防接種費用を全額公費負担とすることを発表する下地市長(左)と垣花和彦生活環境部長=9日、市役所平良庁舎

会見で生後6カ月から12カ月未満の乳幼児へのはしか予防接種費用を全額公費負担とすることを発表する下地市長(左)と垣花和彦生活環境部長=9日、市役所平良庁舎

 下地敏彦市長らは9日、市役所平良庁舎で会見を開き、県内で流行してる麻疹(はしか)の予防接種について、定期接種対象前の生後6カ月から12カ月未満の乳幼児への契約委託医療機関6カ所での予防接種費用を市が同日から全額公費で負担すると発表。乳幼児は重症化しやすいことを説明し、保護者に対し積極的に予防接種を受けさせるよう呼び掛けた。

 県内では3月下旬に4年ぶりとなるはしか患者が確認されて以降、患者数は増加。18人にまで増えた今月4日、県は「県麻しん発生時対応ガイドライン」の中で危険度が最も高い「感染が拡大し流行の兆しが見られる場合」に当たる「レベル3」に該当すると判断した。

 そのような状況を踏まえ早めの対応が必要と考えた市は今回、1歳から2歳未満までの間と小学校入学前1年間の2回の定期予防接種の対象前である6カ月から12カ月未満の乳幼児の予防接種を全額公費負担とすることを決めた。生後6カ月未満の乳幼児は胎盤を通しての移行抗体が十分にあり予防接種の必要はないとされている。

 接種費用は1回9588円だが、接種を受けた人が窓口でいったん支払うなどの自己負担をする必要はない。公費全額負担の期間は6月末までを予定。

 会見で下地市長は、6カ月から12カ月未満の乳幼児へのはしか予防接種費用を全額公費負担とするため予防接種要綱を策定したことを発表。「乳幼児は重症化しやすく、過去には1999年から2001年に県内で乳幼児9人も亡くなる事例も発生した。とりあえず6月末までとして実施する。はしかがどれくらい広がるのかを見ながら期間の延長については検討していきたい」と述べると共に、対象となる乳幼児の保護者に対し積極的に接種させるよう呼び掛けた。

 担当する市健康増進課では、委託医療機関へ行く前に予防接種を受けたいことを連絡してから訪れるよう呼び掛ける。

 委託医療機関(電話番号)は、いけむら小児科(73・4970)、いしみねクリニック(75・5878)、城辺中央クリニック(77・4693)、下地診療所(74・7878)、ひが小児科医院(73・1477)、ドクターゴン診療所(76・2788)の6カ所。


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