小、中で新学期スタート
牛乳の供給再開/学校給食
市内の小中学校で9日、新学期がスタート。各学校には久しぶりに子供たちの笑顔と歓声が広がった。また、この日から学校給食では約2カ月ぶりに牛乳も提供された。
宮古の学校給食については、島で唯一の酪農牧場の廃業を受けて2月から牛乳供給ができなくなり、沖縄本島から加工乳を仕入れて供給していた。
しかし、市教育委員会と県畜産課、県学校給食会が調整を図り、新学期からは沖縄本島で牛乳を確保して提供することでまとまっていた。
久しぶりに学校給食で牛乳が提供されたことに子供たちは大喜びで、北小学校3年2組の児童たちは「おいしい牛乳が大好き」と笑顔で牛乳を飲んでいた。
今後の学校給食においては、通常の牛乳以外にもある程度の頻度で常温で長期保存が可能なLL(ロングライフ)牛乳も仕入れて提供するとしている。
これは、台風時に船が長期間欠航した時の対策でLL牛乳を島内に常時2~3日分は確保するための措置としている。
学校給食に牛乳の提供が再開されたことについて、市教委の宮國博教育長は「これからも子供たちに牛乳が安定して届けられるように学校給食会などと一緒に工夫をしながら進めていきたい」と述べた。