はしか患者38人に/県、予防接種呼び掛け
【那覇支社】県保健医療部は11日、新たに0歳男児と3歳女児などの麻疹(はしか)感染が見つかり、確認した患者数が38人になったと発表した。県内ではしかの患者が確認されるのは4年ぶり。現在のところ、宮古島市と多良間村での発生はない。ただ、県は「はしかの感染力は非常に強い」として、確実な予防接種を呼び掛けている。
これまでに確認されている患者38人の居住地は、那覇市が15人、名護市が7人、宜野湾市が4人、北部管内と中部管内、南部管内が2人、石垣市と浦添市、糸満市、うるま市、南城市が1人、台湾が1人。
県保健医療部は、今後は二次感染者との接触による患者(三次感染例)の発生が懸念されるとしている。確認された患者には、家族内感染などによるものと考えられる例もあるとして、定期接種を受けていない人に対して早期の予防接種を呼び掛けている。
県は、無料の定期予防接種(第一期・1歳、第二期・小学校入学前の1年間)対象外になっている生後6カ月~1歳未満の乳幼児へのワクチン接種費用について、市町村が負担する場合には県も約半額を補助するとしている。
宮古島市では9日から、市内の契約委託医療機関6カ所で乳幼児(生後6カ月から~1歳未満)への予防接種を無償化し、保護者に対し積極的な接種を呼び掛けている。多良間村は現在のところ対応を検討中としている。