共同調理場が落雷被害/伊良部の小中学校
12日から給食ストップ/児童生徒弁当持参
4月9日から各小中学校で新学期がスタートし、各学校では学校給食が提供されているが、伊良部地区では12日から四つの小中学校で給食の供給がストップしている。これは11日の落雷で、伊良部共同調理場が大きな被害を受けて調理業務ができなくなったことによるもので、現在も児童生徒たちは自宅から弁当を持参して登校している。
同調理場によると、11日の午前10時ごろに大きな音が鳴り、雷が近くに落ちて停電になったという。
11日の学校給食は、落雷前までに調理作業をある程度終えており、伊良部地区の約400食分の給食は提供されたという。
このときの落雷の影響では、同調理場に電力を供給する引き込み電柱に大きな被害が出ていることが判明。機材を取り換えるなどして日の午後6時に停電は復旧した。
しかし、電気は復旧するも落雷の影響で汲み上げポンプの基盤が故障して、調理場に給水できないことが分かった。
そのほかにも、3台の炊飯器のうち2台が壊れていたほか、殺菌保管庫など調理に必要な機材も複数壊れていたことが判明した。
結局、4小中学校への学校給食は12日から現在も提供されておらず、児童生徒は現在自宅から弁当を持参して登校している。
同調理場は「現在は何とか水は出るようになったので、18日をめどに学校給食の再開を目指して作業を進めている」と述べた。
佐良浜小学校では16日、新入学の1年生に初めての学校給食をこの日提供する予定だったができなかった。
初めての給食体験が持ち越しとなった1年生たちは「楽しみだったから残念」「給食食べたかったよ」などの声が聞かれた。新1年生の初めての給食体験は18日を予定している。