沖縄全島でエンターテインメント産業を/吉本興業、大﨑洋社長
【那覇支社】「島ぜんぶでおーきな祭」をキャッチフレーズに第10回沖縄国際映画祭が開幕した19日、吉本興業の大﨑洋社長が宮古毎日新聞のインタビューに応じた。大﨑社長は、「無我夢中で10年が過ぎたが、まだ道半ば。沖縄の全ての島をエンターテインメント産業を創出する場所にしていければ」と語った。
初めて沖縄を訪れたのは40年近く前という大﨑社長。「宮古島にはマンタを見に何度も行っています。サバニも乗りましたよ」と笑顔で語る。市内の映画館、よしもと南の島パニパニシネマについても、「日本最南端の映画館に吉本が関わっている。楽しいじゃないですか」と屈託ない。
10回目を迎える沖縄国際映画祭については「映画やテレビ、月刊誌やフリーペーパーの人も、ビーチサンダルでビール片手に集まる。そんな中で、(これまでと)違う体制が生まれる土台になればと思っています」と語る。そして、「全社員、全ての芸人さんと一緒にやってきました」と力を込めた。
今月9日に開校した、県内初のエンターテインメント総合専門学校、「沖縄ラフ&ピース専門学校」(那覇市松尾)については、「世界で注目を浴びているのはアニメとゲーム。そこから始めて沖縄を自立させていきたい。私たちも、やれることがあると思います」と強調した。
宮古や八重山などへの想いは「暮らしたことがないので偉そうなことは言えないですが、離島に住む人の苦労を日本全体で共有することが大切。暮らしぶりや喜び、悩みのようなものを少しでも共有できればと思っています」と述べた。