県内全小学校へ教材贈呈/JAグループ沖縄
「おきなわの農業」など
【那覇支社】JAおきなわ、JA沖縄中央会、農林中央金庫那覇支店などで構成するJAグループ沖縄は24日に県庁を訪ね、富川盛武副知事に学校補助教材の全国版「農業とわたしたちのくらし」と、県版副読本「おきなわの農業」の各約2万4000冊を贈呈した。県内すべての小学校280校に配布され、5年生の授業で活用される。
贈呈式では、JAおきなわの大城勉理事長が「広く教育現場で活用され、多くの子どもたちが農業に興味を持ち、将来の沖縄農業の支えになるよう期待したい」とあいさつした。
JA沖縄中央会の砂川博紀会長は「教材本を通して、次代を担う子どもたちに食の基本である農業への理解を深めてほしい」と期待を込めた。
目録の贈呈を受け、富川副知事は「農業は食と命の根源であり、それを子どもたちに認識させるのは重要な課題。学校では教材を通して農業の知識を広めてほしい」と話した。
JAグループでは、子どもたちに食や環境、農業への関心と理解を深めてもらおうと、08年から全国版教材を毎年県に寄贈している。今回は11回目。
JAグループ沖縄が17年度に制作した県版副読本「おきなわの農業」は、沖縄の気候や土壌、農家人口のほか、主な農畜産物について「どこで?何を?どのくらい?」生産しているかなど、幅広いテーマを取り上げている。学校現場の要望に応えて今年度も引き続き贈られた。