05/01
2025
Thu
旧暦:4月3日 赤口 己 
産業・経済 社会・全般
2010年12月2日(木)9:00

活車エビを初出荷/宮古島漁協

築地市場などへ150㌔


関係者らは万歳三唱を行い、初出荷の安全輸送と高値取引を願った=1日、平良の高野車海老養殖場

関係者らは万歳三唱を行い、初出荷の安全輸送と高値取引を願った=1日、平良の高野車海老養殖場

 東京都、愛知県、大阪府、京都府、福岡県の各公設市場への上場に向け、宮古島漁協(小禄貴英組合長)は1日、自営の高野車海老養殖場で育成する活車エビ計150㌔を初出荷した。今冬の初荷セレモニーで、小禄組合長や県、市の関係者らが、きょう2日早朝の市場入札に上場されることから、安全輸送と高品質の高値を願った。今期の車エビ生産は前期より500㌔少ない22・5㌧を見込む。


 1997年度に車エビ養殖事業はスタートし、今年で13年。順調な生産が推移し、2002年度には34㌧の好記録を達成した。その後、車エビの生育不良などで11㌧まで落ち込んだ。砂の入れ替えで育成対策を強化。その結果、07年度以降は安定的に20㌧以上の生産実績を上げた。

 初出荷した車エビは昨年6月、久米島から卵を仕入れてふ化させ、7月に養殖池2カ所に放流し育成したもの。全長約16㌢。45匹ほどで重さは1㌔。6月までの育成期中には、最大全長が約23㌢となり、18匹の重量が1㌔となる。

 車エビは、化粧箱の木くずで覆われ、12度保冷で仮眠状態のまま出荷された。

 セレモニーで、小禄組合長は「経済不況の影響で車エビ価格は低迷。しかし、東京都の築地市場の入札では、毎年上位にランクされるので、高値が期待される」と述べた。

 次いで宮古農林水産振興センターの砂川正幸所長は「昨年度は、地域活性化生活対策支援臨時交付金で、2号池の改修が行われた。来年度からは養殖池全面が使用可能となり、30㌧の生産が見込まれる。これからお歳暮商材・年末年始の食材としてアピールしたい」と語った。

 長浜政治副市長は「漁協の再建の一翼を担うのが車エビ養殖。市場では高い品質の評価を得ており、高値の取引に期待する」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月23日(水)9:00
9:00

多良間島、3部門で上位/マリンダイビング大賞

「初めて行きたいエリア」1位/スキューバダイビング専門ウェブサイト   【多良間】年間125万人が利用するスキューバダイビングの専門ウェブサイト「マリンダイビングWEB」が発表した「マリンダイビング大賞2024」の年間ランキングで、多良間・水納島が「…

2025年4月16日(水)9:00
9:00

今年105回の入港予定

クルーズ船、昨年の2倍/平良港   今年一年間に平良港への入港が予定されているクルーズ船の回数は105回で、昨年の52回の2倍になることが那覇港管理組合クルーズ寄港予約管理システムのまとめで分かった。今年は1月1日の「コスタセレナ号」(11万4261…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!