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産業・経済
2018年4月28日(土)8:55

経常利益92億円で過去最高/JTA3月期決算

2期ぶりの増収増益


JTA2018年3月期決算であいさつする丸川潔社長=27日、那覇市

JTA2018年3月期決算であいさつする丸川潔社長=27日、那覇市

 【那覇支社】日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)は27日、2018年3月期決算(17年4月1日~18年3月31日)を発表した。経常利益が対前期比21・3%増の92億円、当期純利益も同19・0%増の63億円で、それぞれ過去最高を更新して2期ぶりの増収増益となった。新機材導入による整備費の大幅な減少などが寄与した。

 売上高は、対前期比2・1%増の411億円。競合他社との競争による旅客単価の減少を、座席数が多い新機材ボーイング737-800型機の投入による旅客数増の効果が上回った。売上高の約9割を占める旅客収入は352億円で、同3・4%増だった。

 貨物・郵便収入は、上期は台風が少なく堅調に推移したものの、下期は天候不良による野菜・果実類の不作と生鮮魚介類の出荷減少で、同2・3%減の23億円となった。

 付帯事業収入も、琉球エアーコミューター(RAC)の機材更新完了による受託整備の減少で16・3%減の18億円と前期を大きく下回った。営業費用は、新機材導入に伴う整備費の大幅な減少などで同2・8%減の317億円となった。

 18年度の通期業績見通しについては、引き続き好調な観光需要が見込めるとして、売上高は前期比1・8%増の419億円を見込んだ。当期純利益は、機材更新のほか、人件費やサービス向上に伴う費用の増加を踏まえ、同6・1%減の59億円とした。

 丸川社長は「競合他社との競争で、旅客単価が安くなる傾向があり、多くの乗客に利用してもらうための施策を中心にやってきた。18年度もしっかり事業環境を維持するためにも、緊張感を持って取り組んでいる」と述べた。


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