文化振興のための仕事を/一社文化協会が設立総会
今年度で任意団体から一般社団法人へと移行した宮古島市文化協会(大城裕子代表理事・会長)の設立社員総会が27日、市中央公民館研修室で開かれた。新役員が紹介されたほか、法人移行を受け大城代表理事が「市民の文化振興のための仕事をしていきたい」との決意を示した。
宮古島市文化協会は2006年、市町村合併前に平良市文化協会が行ってきた活動を引き継ぐ形で結成。書道、美術、華道、茶道、盆栽、写真、園芸、児童文化、文芸、郷土史、織物、音楽祭、生活文化、芸能祭、方言、芸術劇場の16の部会から構成されている。
これまでは任意団体だったが、活動の幅を広げることなどを目的に法人格を持つ一般社団法人にすることを昨年9月の臨時総会で提案。審議の結果、議決され一般社団法人へ移行することを決定。定款の策定や組織移行の準備を進めてきた。一般社団法人移行によりこれまでの個人・団体会員が社員となる。
設立社員総会で大城代表理事が、これまで一般社団法人移行へ踏み切れなかった理由として、現状でも業務量の多い協会事務局への負担の増加を挙げた上で、「一般社団法人にすることで増えるさまざまな事務処理を受けてもらうことに戸惑っていたが、事務局がやると言ってくれたので移行する運びとなった」と説明。「一般社団法人として運営していくことで活動の幅が広がる。市民の文化振興のための仕事をしていきたいと決意した」などと語った。
同総会ではそのほか新役員の紹介や18年度の年間活動計画案と予算案を審議し、原案通り承認した。同総会前には宮古島市文化協会の第回定期総会も開かれ、17年度の活動報告や収支決算報告を承認した。
同協会は、市民総合文化祭をはじめ、方言の継承などを目的とした「鳴りとぅゆんみゃーく方言大会」や「すまふつ普及人材養成講座」などを開催。17年度には「宮古島文学賞」を創設し第1回文学賞を選出した。
同協会新役員は次の通り。(敬称略)
【代表幹事(会長)】大城裕子【理事(副会長)】砂川春美▽翁長靖夫▽奥原一秀▽饒平名和枝【理事】下地和宏▽前里芳人▽新城美津枝▽小川明子▽棚原芳和▽前里昌吾▽古堅宗和▽根間和美▽比嘉臣雄【監事】前川尚誼▽奈良俊一郎