安定供給向け施設見直し/市上下水道部
早期に調査実施へ/伊良部での長期断水受け
伊良部南地区での長期にわたった断水を受け市上下水道部(大嶺弘明部長)は1日、水道庁舎で緊急の対策会議を開き、同地区における水道施設の見直しを視野に調査を実施することを決めた。今後、調査内容を基に、新たな施設整備に向けた作業に最優先で取り組む方針。今回の断水は、伊良部地域での水の需要量が供給量を超過したことが原因で、同部では引き続きホテルなどに節水を呼び掛ける。
会議には大嶺部長をはじめ、市上下水道部の係長以上が出席し断水の場所や原因などを再確認するとともに、今後の施設の在り方について意見を交わした。
断水は4月27日昼ごろから30日の明け方まで続き、最大で伊良部、仲地、国仲、佐和田、長浜の全1231世帯が影響を受けた。
市上下水道部によると、給水開始時刻は国仲地区が4月30日午前6時、佐和田、長浜が午前9時、伊良部、仲地が1日午前3時。一部の家庭では、1日午後の段階でも断水しているという情報もある。
伊良部島への水道水は、平良の袖山浄水場から伊良部大橋をわたって牧山配水池に送られた後、南地区と北地区に配水されているが、南地区は途中に浄水池があり、そこを通った後、次の「第3配水池」から各家庭に配水されている。
対策会議では、新たな水道施設の具体的な整備は示されなかったが、配水管や老朽化し水需要の増大に対応できなかった第3配水池を含めた大掛かりな整備になりそうだ。