部品破損も一因か/伊良部地区断水
市長会見 時期不明で断定できず
先月27日から伊良部島の伊良部地区(南地区)で発生した断水について下地敏彦市長らが14日に会見を開き、前回の会見で原因は増加した使用量に供給が追い付かなかったためと説明したが、国仲にある貯水池(タンク)内の水位の上下により注水量を調整する部品に破損が確認されたことを発表。断水の一因となったのではとの考えを示した。ただ破損時期は不明で、断水の原因とは断定できていない。市上下水道部は16日午後7時から東地区構造改善センターで、地域住民を対象に断水の原因についての説明会を開催する。
破損が確認された部品はボールタップと呼ばれるもので、注水量を調整するピストンとつなげられている浮き玉(ボール)が貯水タンク内の水位が上昇し一番上まで来ると注水が止まり、水位が下がりボールの位置が下がれば下がるほど注水量が多くなる給水システム。今回はボールとピストンをつなぐ部品が破損し、水位が変動してもピストンは動かず、注水量が制限される状態となっていた。
断水が確認された27日、タンク内を確認したところボールタップ部分から水は出ていたためその部分に異常はないと判断。その後、配水管を調べたが漏水はなかったため、使用量の増加に供給が追い付かなかったことが原因と結論付けた。
しかし30日に流量計で注水量を測定したところ、平均使用量の半分程度しか注水されていないことが発覚。ボールタップの不具合が考えられたが、ゴールデンウイーク期間中で業者が休業中であったこと、その時点では貯水タンクに早急に注水して断水を解消させることが最優先だったため点検などは行わず、注水量が半減している給水管から管を分岐させて貯水タンクへ別途、給水する対策を行うことで注水量を増加させた。
水量が安定したことなどを踏まえ今月8日に点検を実施したところ、部品の破損を確認。すぐに代替品を発注し、11日に取り替え作業を完了させた。
断水確認後、国仲貯水タンクの水量を確保するため、浄水池を経由して注水する従来のルートから、緊急避難的対応として水圧の高い牧山配水池から直接、注水するルートに変更。十分な量の注水が行えることが確認された8日夜から通常ルートに戻された。
市長室で開かれた会見で下地市長は、一度は需給バランスが崩れたことによる断水と発表したが、それに加え機器の不具合も確認されたことを報告。「今後、断水が起きないように定期的に整備、点検を行い、安定した水の供給に努めていきたい」と語った。
会見に同席した上下水道部の大嶺弘明部長と兼島方昭次長は、破損の時期は不明で、断水後に水圧の高い牧山配水池から注水したことにより破損した可能性もあるとの考えを示した。