農林水畜産部会など設置/検証委員会
アジア経済戦略構想推進
【那覇支社】県アジア経済戦略構想推進・検証委員会(委員長・安里昌利県経営者協会会長)は16日、県庁で第1回会合を開いた。農林水畜産物の輸出拡大などの特定テーマを専門的に検討する「農林水畜産部会」「那覇空港機能・国際物流部会」「IT・スマートハブ部会」の3専門推進部会の設置を了承した。
各専門部会では7月上旬から、県アジア経済戦略構想の「アジアをつなぐ、国際競争力のある物流拠点の形成」「世界水準の観光リゾート地の実現」など、五つの重点戦略と密接に関連する3分野で、具体的な施策・提案の協議を行う。
3部会のうち、農林水畜産部会は「県産農林水畜産物の輸出拡大への取り組み強化」がテーマ。輸出を促進するため農産物の供給体制や認定食肉処理施設などの課題に、国や県、JA、民間検査機関などの連携強化を図る。
那覇空港機能・国際物流部会では「那覇空港の機能と国際物流競争力の強化」を特定テーマに、第2滑走路の整備による空港機能の強化を検討する。沖縄国際物流ハブを生かした貨物量の増加に向け、医療機器製造などの企業誘致で、競争力の確保を図る。
また、IT・スマートハブ部会のテーマは「沖縄 版Society5・0実現に向けた体制の構築と必要な施策」。沖縄の特色を生かしたサービスモデルや、自立的成長モデル形成への支援策などを検討する。
同委員会では10月中旬に会合を開き、知事への提言内容を取りまとめて、11月初旬頃までに、知事に提出する予定。