安里繁信氏、出馬意向 県知事選
【那覇支社】沖縄観光コンベンションビューロー元会長でシンバホールディングス会長の安里繁信氏(48)は16日、次期県知事選へ出馬する意向を表明した。支持者らで構成する「新しい沖縄を創る会」の全県大会で明らかにした。安里氏は「自民党県連を中心とする選考委員会からの推薦を期待したい」とする一方、「選考のプロセスが不透明なら支持者と相談して判断したい」と述べた。
新しい沖縄を創る会は、元衆議院議員の安次富修氏が代表幹事を務めている。同日の大会で安里氏へ知事選への出馬を要請した。安里氏は、「沖縄には課題が多くある。一緒になって新しい沖縄を築くために力強い一歩を今日この場所から歩み始めたい」と応じ、出馬への意欲を示した。
また、「11月に選ばれる知事が、次の半世紀を超えた沖縄を作る。対立ではなく対話を通して具体的なものを作らないといけない」とも述べた。
自民党県連などは、次期県知事選の候補者について、今月中の決定を目指し選考委員会で検討を行っている。安里氏が選考委員会の決定を尊重するとする一方で、「過程が不透明な場合は支持者と相談したい」と述べたことで、今後の候補者選定が難航し保守系が分裂する可能性も出てきた。
米軍普天間飛行場の辺野古移設について安里氏は、「基地問題は(知事選の)争点から避けようがない。沖縄が抱える大きな課題の一つだ」とした上で、「推薦を求めていく政党と協議後に、正式に述べる場を設けたい」と述べるにとどめた。