管理期間を思い違い/荷川取製氷施設指定管理
3月議会に提案できず/市議会臨時会
宮古島市議会(佐久本洋介議長)臨時会が21日に開かれた。市当局から提出された議案のうち、本来は3月定例会で提出されるべきだった荷川取漁港の製氷冷蔵施設の指定管理者指定の議案提出が遅れたことについて、農林水産部の松原清光部長がその理由を3年間の指定管理期間を担当職員が5年間と思い違いしたためと説明。市職員による公務中の交通事故和解の報告が4件提出されていることに長濱政治副市長は「公務中の事故は大変申し訳ないこと。緊張感を持って運転するよう注意喚起したい」と述べた。
今臨時会には、荷川取漁港製氷冷蔵施設指定管理者の指定のほか、市職員が公務中に起こした交通事故の和解を市長の専決処分で行ったことの報告4件、一般会計補正予算案1件、市税条例と市国民健康保健税条例の一部を市長の専決処分により改正したことを報告し承認を求める報告2件が提出された。
荷川取漁港の製氷冷蔵施設は2015年度から宮古島漁業協同組合が指定管理をしていて、管理期間が18年3月31日までだったことから、指定管理を継続させるためには市議会3月定例会で議案を提出し議決を受ける必要がった。
製氷冷蔵施設は佐良浜漁港と池間漁港にもあり、いずれも11年度から指定期間5年間で伊良部、池間各漁協が指定管理を行っていて、次回の更新年度が21年度からとなっている。そこで荷川取漁港の施設は3年間の指定管理を2回、繰り返すことで、21年度からは3施設が同時期に指定管理を開始し、荷川取漁港の施設の指定管理期間も5年間とする予定だった。
臨時会で島尻誠氏から同施設指定管理について質問を受けた松原部長は、3月定例会に議案提出ができなかったことを陳謝。「次から5年間と考えていたがそのことを忘れて、ほかの施設と同じ5年と考え、3月議会に提出できなかった」とその理由を説明した。
指定管理がされていない4、5月の施設運営について質問した國仲昌二氏に対しては、漁協と委託契約を締結して対応していると説明。本来、指定管理とする施設を委託契約で運営させることに法的問題はないのかと國仲氏がただしたのに対しては、顧問弁護士が委託契約で可能との見解を示していることを説明した。
市職員による公務中の交通事故について友利光徳氏から見解を問われた長濱副市長は「最近多いと考えている。大変申し訳ない。緊張感を持って公用車を運転するよう注意喚起していきたい」と語った。
報告のみで承認を得る必要のない交通事故和解専決処分の報告4件を除く議案の採決を行った結果、いずれも全会一致で承認した。