地域挙げ栄誉たたえる
新里さん叙勲受章祝賀会/実行委主催
危険業務従事者叙勲で瑞宝単光章(海上保安功労)を受章した元海上保安官、新里哲男さん(65)の祝賀会(実行委員会主催)が20日、上野の新里公民館で行われた。地域住民ら大勢が参加し、栄誉ある受章をたたえるとともにさらなる活躍を期待した。
実行委員会委員長で市議の我如古三雄さんは、東京での勲章と勲記の伝達や天皇陛下への拝謁などを報告した上で「自治会だけでなく宮古の誇りであり、後輩や子供たちの励みにもなる。受章を機に、本人または家族が栄え、自治会発展に結び付けてほしい」と式辞を述べ、表彰状と記念品を贈呈した。
あいさつに立った新里さんは、けん銃と実弾の密輸や違法操業などの現場に立ち会い、容疑者を現行犯逮捕したことなど年余にわたる海上保安官時代を振り返り「与えられた任務に最善を尽くしてきた。何事にも一生懸命取り組んできたことが評価されたと素直に喜びたい」と話した。
新里さんはまた、妻の恵子さんや家族、親せき、友人、同僚らの支えがあったからこそ受章できたと強調。「今後とも受章に恥じないよう世のため人のためになるよう精進していく」と決意を語った。
舞台では、地元の子供会や青年会のメンバー、女性たちが祝宴にふさわしいにぎやかな踊りを披露。幕間には乾杯の音頭が続き大いに盛り上がった。
新里さんは上野新里生まれ。沖縄水産専攻科(機関科)卒。1983年に第十一管区海上保安本部に採用された。石垣海上保安部、宮古島海上保安署(当時)などの巡視艇機関長を経て2014年退職。座右の銘は「一隅を照らす」。