マグロ操業など実習/宮総実高
遠洋航海から40日ぶり帰港
「海邦丸五世」(499㌧、金城勝船長)で約40日間の遠洋航海実習を終えた宮古総合実業高校(平良淳校長)の生徒13人(海洋技術類型7人、海洋機関類型6人)が22日朝、平良港第2埠頭(ふとう)に帰港した。14回のマグロ操業を実習し、漁獲量は約7㌧だった。日焼けして一回りたくましくなった実習生を保護者や在校生、学校関係者らが出迎えた。
海邦丸五世が接岸後、岸壁では下船式が行われた。平良校長が「あっという間の40日間だったと思う。この経験を生かして、次のステップに進むことを期待する」とあいさつした。
金城船長は「これだけの航海を辛抱強くやってきた達成感が皆さんの顔には出ている。船酔いの克服や慣れない船内生活でいろいろ経験したと思う。この体験、学習を生かして今後、卒業してからも頑張ってほしい」と実習生を激励した。
実習生を代表して下地夏樹君が「はじめは40日間と聞いて不安でいっぱいだった。慣れるに従い、友達や先輩とも楽しく接することができた。この実習で『船に乗りたい』という気持ちが一層高まった」と航海を振り返った。
4月13日に平良港を出港した海邦丸五世は台湾に寄港し、14回の操業で漁獲量は約7㌧。宮古島に帰港前、鹿児島県の枕崎でこの内の約6㌧を水揚げした。残りの約1㌧は平良港で水揚げし、同校食と環境科のフードクリエイトコースで作るマグロの缶詰などの材料に使われる。