陸自配備に「疑問」/立憲民主党タウンミーティング
枝野代表が市民と対話
立憲民主党の枝野幸男代表が市民と意見を交わすタウンミーティングが26日午後、JAおきなわ宮古地区本部ホールで開かれた。宮古島で進む陸自配備について枝野代表は「専守防衛というメッセージが伝わっていないのではないか」と指摘し、現段階では「やり方に疑問がある」と述べた。
立憲民主党のタウンミーティングは県内で最初の開催となる。会場には200人以上の市民が訪れた。
対話は市民との一問一答で行われた。宮古島での陸自配備については「抑止力と監視」の必要性を指摘しながらも「あまり大きな防衛力は攻撃のターゲットとしてリスクが高まる。あくまでも専守防衛のためであることを周辺には伝えなければならない」とし、「そのメッセージが伝わっていないのではないか。今のやり方には疑問があるというのが現段階での私の考えとしてある」と述べた。
野原住民からの不安の声には「自衛隊は、周辺住民との信頼関係がないと本来の役割は果たせない」と断言し、「全員とは言わないまでも、理解を得るために最大限の努力が必要だ。民主主義において大事なプロセスだ」と強調した。
農業面では「沖縄のサトウキビは、それに変わる品目が出てくるまで守らないといけない。これは農業政策ではなく、地域政策の問題だ」と話し、島の基幹産業に理解を示した。