水源地湧水量が減少/市民に節水呼び掛け
宮古島地方 少雨傾向で市長
市長室で28日に開かれた水道週間に関する会見の中で下地敏彦市長は、宮古島地方は少雨傾向が続いていて、白川田水源地の湧水量が減少していることを報告。水道水を安定供給させるため、市民に対し節水の協力を呼び掛けた。
宮古島地方気象台の観測によると5月は沖縄が梅雨入りした8日に43・0㍉の降水量を観測した。しかしそれ以外で0・1㍉以上を観測したのは3日の3・5㍉、21日の6・0㍉、23日の9・0㍉のみで、27日現在での5月の降水量は61・5㍉にとどまっている。
宮古島の5月1カ月降水量の平年値は207・7㍉で、昨年5月1カ月の降水量は203・0㍉だった。今月は、27日現在での数値ではあるが平年値、昨年5月実績の3分の1以下という少雨状態となっている。
市上下水道部によると、白川田水源地の年間平均1日湧水量が1万6000㌧から1万8000㌧であるのに対し、27日の湧水量は9345㌧で平均値の半分近くにまで低下している。
会見で下地市長は「梅雨とは思えない少雨傾向が続いているため、主水源である白川田水源地の湧水量が減少していて、今後も少雨傾向が続けば、水道水の安定供給が難しくなることが予想される」との懸念を表明。その上で市民に対し「このような状況を理解してもらい、水道水の節水に協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
節水の具体例としては洗車や植木への散水は最小限にすることや、食器はため洗いをすることなどを挙げた。