かん水態勢を確認/市干ばつ対策会議
天候見極め実施へ
宮古島市の干ばつ対策会議が30日午後、市役所上野庁舎で開かれ、県、市、JAのほか製糖各社や気象台の代表らが参加してかん水時の態勢を確認した。かん水は今後の天候を見極めて実施する。サトウキビへのかん水料金は大型トラック1台3900円、農家負担は2000円となる。
宮古島地方は今月8日の梅雨入り以降、雨が少ない状況が続いている。これを受けて市が干ばつ対策会議を招集。梅雨時期とし
ては異例で、前年より1カ月以上早い開催となった。
かん水の実施時期は、1日から雨の予報が出ているため、今後の天候を見極めながら決定する。降水量によっては直ちに申し込
みの受け付けを開始する。
会議では、かん水を実施する場合の連携や作業上の注意事項を確認した。決定後、速やかにかん水作業に移せる態勢を整えた。
かん水費用3900円のうち、1900円は補助が出る。さとうきび増産基金自然災害被害対策事業を活用して財源を確保する
。市の持ち出しはない。
かん水を実施する場合は原則として㌃当たり㌧を基準とする。1農家当たり20㌃を1巡とし、2巡目以降のかん水は天候
を見ながら判断していく。
少雨の影響で、サトウキビに少しずつ被害が出始めており、一部ではロール現象が見られる。生育旺盛期にある株出しや春植え
のサトウキビに与えるダメージも懸念されている。