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社会・全般
2018年6月1日(金)9:00

ごみ排出量が大幅増/観光客数に連動

クリーンセンター 日曜稼働で対応


入域観光客の急激な増加に伴い、クリーンセンターに持ち込まれるごみの量も一気に増加している=5月29日、新ごみ処理施設

入域観光客の急激な増加に伴い、クリーンセンターに持ち込まれるごみの量も一気に増加している=5月29日、新ごみ処理施設

 市クリーンセンターに持ち込まれるごみの量が近年大幅に増加している。市におけるごみの排出量は2015年度までは年間平均で1万7000㌧台で推移してきたが、16年度は約2000㌧増えて1万9370㌧、さらに17年度は1727㌧増えて2万1097㌧となっている。これは近年急増している大型クルーズ船による入域観光客数の数値と連動しており、市でもそれを大きな要因の一つとしている。

 このうち、クリーンセンターのごみ焼却施設で処理される量(直接焼却量)は15年度までは1万3000㌧台で推移してきたが、16年度は一気に2000㌧増えて1万5000㌧台になり、17年度はさらに2000㌧増えて1万7000㌧台になっている。

 同センターの新ごみ焼却施設は、2016年4月に稼働。1日16時間の准連続運転のストーカ方式で、焼却炉2基を設置。1日63㌧の処理能力を持っている。

 しかし、17年度からは急激に増えたごみの量に対応するために本来は稼働しない日曜日も稼働させ、同年度は1年間で23回の稼働実績となっている。

 さらに今年度に入ってからも日曜日の稼働は4月に2回、5月も4回行われている。 

 このごみ処理量の増加は、宮古への入域観光客数の増加に連動しているようだ。

 15年度に51万人だった入域観光客数は、海外からの大型クルーズ船の就航が増えた16年度に約20万人増加して70万人を超えた。さらに、年間を通して大型クルーズ船が就航した17年度は98万人(宮古島市まとめ)となっている。

 市がこのほど取りまとめた市一般廃棄物処理基本計画(後期計画)では、今後の見通しとして、総人口は減少する予想から「生活系ごみ」は減少する一方で、入域観光客が今後、年間100万人を超えていく中で、排出される「事業系ごみ」の量は右肩上がりで大幅に増加するとしている。

 しかし、この基本計画段階で予想していた入域観光客は、18年度で約90万人だが実際には17年度段階ですでに98万人に達している。

 さらに、ごみの排出量も同計画では2020年に2万㌧を超えるとしていたが、すでに17年度で2万㌧を超えて2万1097㌧。この数値は22年予想の2万1161㌧とほぼ同値となっている。

 同センターは「とにかくここ1、2年は持ち込まれる量が多い。観光客の増加だけでなく建築工事も多いのでそれも影響していると思う」と話した。

 予想を超えて増え続けている入域観光客。このままの勢いが続けば、ごみの量も必然的に増えることから市は今後、対策を迫られる可能性も出てきている。


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