下地さんの叙勲受章祝う/同期生ら一堂に、喜び共有
2018年度春の叙勲で瑞宝双光章(看護業務功労)を受章した下地孝子さんの祝賀会(主催・西城中同期会)が2日、市内のレストランで行われた。下地さんの同期生や出身地の城辺長間などから大勢の関係者が出席し喜びを共有した。下地さんは「家族や周囲の人たちの支えがあったからこそ受章できた」と感謝の言葉を述べた。
下地さんは宮古高校、県立コザ看護学校を卒業後、県立中部病院や宮古病院勤務を経て、琉大病院に採用された。看護師長、副看護部長を務め、17年に看護部長で退職するまで約30年間、医療現場で働いてきた。
この日の祝賀会は、中学の同期生たちが「ぜひ、ふるさとの宮古で祝賀会を開催したい」と、沖縄本島に住んでいる下地さんに航空券を送り実現したという。
下地さんはあいさつで「人生は選択の積み重ねである」との言葉を紹介し「看護師という職業を選択できたのは家族のおかげ」と話した。
「定年退職したが体が元気なうちは働きたい」と下地さん。現在も宜野湾市の海邦病院で看護部長、副院長として患者と接しているという。
祝賀会には下地敏彦市長も駆け付け。「同じ宮古島出身として喜びに堪えない。長年の功労と叙勲に輝いた功績に心からお祝い申し上げる」と祝辞を述べた。
元市議会議長の下地明さんは「これからも豊富な経験を医療や福祉に生かしてほしい」と乾杯の音頭を取った。舞台では、同期生らが祝宴にふさわしい華やかな踊りを披露。幕間には「祝いのことば」で下地さんの受章をたたえた。