宮高惜しくも準優勝/県高校総体サッカー
前原に0-2で敗れる
【那覇支社】県高校総合体育大会サッカー競技は3日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場で決勝を行った。準決勝で昨年優勝の那覇西を破った宮高は前原と対戦し、惜しくも0ー2で敗れて初優勝を飾ることはできなかった。
試合は強い雨の中、宮高のキックオフで開始。少ないボールタッチでテンポ良くつなぐ宮高は、縦パスからサイドバックを使って人数をかけた攻撃的サッカーを展開。前原も両サイドに広くボールを動かしゆさぶりをかけた。前半は、両チームとも粘り強い守備を見せ、互いに一歩も譲らず0ー0で終了。
折り返しの後半早々、宮高は自陣ペナルティーエリア前で与えたフリーキックから1点を奪われ先制された。その後、ボールをキープし、積極的に攻める宮高は6本のシュートを放つも得点することはできなかった。終了間際にも、前原の榮門龍にハーフウェーライン付近からロングシュートを決められた。
試合終了後、友利怜央主将は「みんなの気持ちは優勝に向かっていたが、前半は少し硬くなってしまった。後半は、リスクを冒してでも前に出るサッカーをしようと修正したが、得点を奪えなかった」と肩を落とした。しかし、「チームで掲げる『最後まで諦めずに頑張る』という目標は達成できたと思う」とチームをたたえた。秋の選手権大会では「次は勝って優勝したい」と誓った。
赤嶺佑樹監督は「ボールは支配できたが、ゴール前で崩しきれなかったのが敗因」と分析。「県で優勝することを目標に掲げているので、秋の大会では優勝したい」と述べた。
この日、応援席には準々決勝で対戦した西原高が友情応援で宮高イレブンに力強い声援を送った。友利主将は「西原の応援のおかげで勇気が湧いたし、とても心強かった」と感謝を述べた。